蜂針療法

蜂針療法

蜂針療法説明文

蜂針療法は、生きている西洋ミツバチの針を抜いて使う療法です。
尻から抜き取った針を刺入するのであり、尻に付いている針を刺させるものではありません。
ミツバチは、ラテン語でアピ(Api)、英語ではビーべノン(Bee Venom)・ハニービー(Honeybee)といいます。
蜂針療法は、アピセラピー(Api Therapy)と呼称されています。
アピセラピーは、西洋ミツバチの蜂針を使用する療法です。
有効だと考えられる疾患として、風邪からガンまで、数限りない報告があります。
この療法の歴史は古く、紀元前2000年頃の古代エジプト人やバビロニア人も利用したと言われています。
紀元前460~181年頃になると、ヒポクラテスやガレーヌスが蜂毒液の効果を記述しています。
中世ヨーロッパ諸国でも、リューマチに効果を上げていたようです。
近年でも、旧ソ連を初め、イギリスやドイツや合衆国でも相次いで蜂毒に関する薬理的効果の研究が発表されています。
日本以外では、近隣アジアでは中国・韓国・台湾・ロシア、東南アジアではフィリピン・マレーシア・インドネシア、中東アジアではエジプト、欧米ではイギリス・ポーランド・ドイツ・ブルガリア・アメリカなど、世界各国で広く行われており、長い歴史をもつ代替療法(オルターナルメディスン)として活用されています。

「痛いだろう」思われるところですが、それがそうでもありません。
施術者は、専用のピンセットを用いて、ミツバチの毒針を一旦腹部から取り出した後に、刺入する深さや、留置する時間や、本数を調節することで、毒液(蜂針液)量を調節しますので、チクッとする程度でその痛みは殆ど気になりません。
1匹のミツバチは、0.1mgほどの蜂毒を持っていますが、これは『優れた天然の抗生物質』とも呼べるものです。
蜂毒の成分は、アミノ酸系のペプチド類が主成分で、乾燥重量の約50%を占め、酵素としてフォスフォリパーゼ:17%・ヒアルロニターゼ:2%・活性アミン類のヒスタミン:0.1%、他にミネラル類を含みます。
蜂針を皮膚に刺入する施療をいたしますと、急速に皮下に浸透して、血行を良くする作用、炎症を治す作用、疼痛を緩和する作用、化膿菌を殺す作用、神経の働きを復活させる作用に奏功いたします。
また、蜂針による刺激作用は、自律神経の調整に役立ち、『人体の自然治癒力』を増す働きがあります。

当院の蜂針療法は、専用のピンセットを用いて、生きている蜂のお尻から抜き取った可視しにくい極細の西洋ミツバチのハチ針を使用します。
1回の刺針で体内に入る蜂毒の量は、直に刺された場合の100分の1以下です。
生きているままの西洋ミツバチが出した蜂針を直接皮膚に刺す施術ではなく、西洋ミツバチの尾部からハチ針を抜き取り、患部や周辺に、高速で接触程度で刺す当院独自の施療方法です。
ほとんどの場合、「チクリ」とも感じない程度です。
「チクリ」と感じる場合でも、「痛い」と感じるほどではありません。
近隣アジアや東南アジアなどで散見される蜂針療法は、ハチをつかんで直接そのまま刺入する刺激量の強い方法です。
当院では、そのような手技は行っておりません。
尻から抜き取った針を刺入するのであり、ハチをつかんで直接そのまま尻に付いている針を刺させるものではありません。
針を施した後は、少し腫れてかゆみがでることがあります。
かゆみがでた場合でも、個人差はありますが、約3日くらいで治まるのが普通です。
このかゆみは、ツボに対して、継続的な刺激を与えますので、効果の継続を促進させる働きがあります。
















                                   以上