JTA

JTA(Joint Tension Adjust) 療法

・関節痛は ロード自転車の変速のチェーンのたるみを引っ張るような テンション
 機構の消失
・引っ張って 元気になって 元に戻る テンション機構
・ジョイントプレイ(関節の遊び)を正常にもどすことは 関節生理の回復そのもの
・関節のサスペンション機構は 垂直方向抵抗機能の回復
・縦軸方向の施術は 着眼さえされていない
・関節腔内の過陰圧や過陽圧を 適圧にもどす

■「関節包(ほう)」の内と外の事情
外には、「線維性膜」という、しっかりとした、頑丈な膜が覆っています。
内には、「滑膜(かつまく)」という、関節包の内面を覆い、主に滑膜細胞と疎水性結合組織で形成された膜があります。関節軟骨の周辺のぐるりを囲むように、ピッタリと付着し、関節軟骨と共に、関節腔を形成しています。
その生理機能は、(1)滑液(かつえき)という関節液の産生、(2)関節液との物質交換、(3)関節の隙間を埋めて関節を安定という3機能です。
関節の中でも、この滑膜がおかされて炎症を起こして滑膜炎を起こすと、痛みや変形の原因となるリウマチ性関節炎はつらい病気です。
関節の動きをなめらかにする関節液の滑液が分泌されていて、これによって滑らかな動きが可能になります。
関節包や周辺組織には、痛みを感じる痛覚神経が通っており、そのため関節包が硬くなると、軽い刺激で痛みを感じてしまい、関節が曲げにくくなります。

■ 関節には関節のクセや志(指)向がある
関節には、代表的なものには、脊椎関節・肩関節・肘関節・手関節・指関節・仙腸関節・股関節・膝関節・足関節・趾関節があります。
脊椎関節は、恐竜ステゴサウルスの、風に当てて体温を下げる役割があった背中の骨板の並び方のように、シェブロン(山形)を形成して、肋骨との境目の頚椎の7番と腰椎の1番と仙骨との境目の5番が障害します。
肩関節は、上腕骨の受け皿が小さいことから起きる、引っ張られによる陰圧の障害です。
肘関節と手関節は、2本の前腕骨が動きするために靱帯や支帯がゆるむ障害です。
仙腸関節は、平面と平面のガサガサゴソゴソ関節であることの障害です。
股関節は、垂直剪断のストッパーやショックアブソーバーとなるハンモック筋群の硬化による障害です。
膝関節は、第4・5趾と円形の外側半月板に載らずに、半月形の内側半月板に載ってしまうことによる障害です。
足関節は、馬の鞍の土台とくるぶしと2本の下腿骨と左右の三角形の靱帯と支帯と滑車突起トンネル靱帯と線維性骨性チューブトンネルを通過する下腿筋腱などのゆるみの障害です。
指関節と趾関節は、屈筋腱と伸筋腱がつながっているトンネル型ネットが潰れて、形状が変わったために起きる障害です。
これらの関節には、関節の外を通過する筋腱と筋腱を通過させる繊維性骨性トンネルや滑車突起トンネル靱帯のゆるみ、骨と骨をつなぐ靱帯のゆるみ、関節外周を環のように巻いている支帯のゆるみ、これらを袋状に包む関節包の内側滑膜の退行性病的変性、関節を通過する長さのある筋肉の痩せによるゆるみなど、「ゆるみのオーバーラップ(重複)(小萩造語)」が起きて、痛覚神経を刺激する関節環境に陥ったからです。

■ 縦方向の伸縮を回復する「関節テンション」を再構築
「関節テンション(小萩造語)」がなくなった原因は、関節の引っ張られに対する「陰圧対抗力(小萩造語)」と関節の集合的圧迫に対する「陽圧対抗力(小萩造語)」が低下または消失したからです。
このトラブルを改善する簡易な施療方法を、独自開発いたしました。簡易と言うのは、拙者が開発した「ATM療法」や、トレーナー現場の「PNF療法」や理学療法現場の「AKA療法」は、大掛かりな施術であり、それに対照する短時間単純手技だからです。
単純明快なルーティンワークの手技ですから、受療者自身も親子や夫婦でも、毎日実施が可能です。
カギは、「接続線維(小萩造語)」と「関節包」と「筋紡錘」と「関節包囲筋腱群(小萩造語)」への「リズム操作」です。